MC EIHT feat. CMW / We Come Strapped (Epic) / 1994 - Hatch
Azz
コレが発売された(店頭に並んだ)日のことはよく覚えている。当時、某大手CD店でバイトしてた私は、その日は早番だったのだが、そんな私のとこに足早にやってきたのが悪友のコバオくん(仮名)。私にCOMPTON'S
MOST WANTEDの魅力を説いた張本人のその彼が、「オイ、EIHTの新譜でたぞ!」とエキサイトしていた。彼も早番だったので、「よ〜し、社販してウチで聴くべ!」と二人して狭い私の部屋へ直行、そして聴いて身悶えたね、コイツには。何つってもやっぱ“All
For The Money”がヤバスギた。「じぃぃやぁぁ〜」と幕を開け、得意のスロウな語り口調を聴かせるEIHT節に二人は狂喜し、同じくEIHTフリークだったバイト仲間のベティ(後にラッパー・デビューし、日比谷のステージにも立ったプッシー・キャット)を呼び出して、コーフン冷めやらずそのまま横浜までドライブしちゃったのだった・・・Back
In The Day。
まぁそんなわけで、今でも私にとっちゃ手放せぬバイブルなわけなんだが、どういうわけかやたらBOOK OFFとかで安く売ってたりするのだよ。解ってねーなー、手放したヤツは!といつも憤慨しちゃうんだが。なにしろCMW時代から一皮向け、EIHTが新たなレベルへと進んでいくキッカケとなった作品なわけで、はっきり言って捨て曲はナイ。中でも好きな曲を挙げろって言われたら、まずシリーズ第3章“Def
Wish III”。このイントロダクションからの始まり方が小憎らしいんだよねー。劇画チックなストリングス使ったトラックも仰々しくってサイコー!同じく“Take
2 With Me”も悲哀感あって、この手の曲を演らせたらEIHTの右に出るのは2PACくらいなんじゃないのか?ホント、EIHTって生前の2 PAC級のエンターティナーになってもおかしくなかったと思うんだよな〜。今作はこの辺の映画のワン・シーンと彷彿、みたいな曲が中心になってて、直前に出た映画『ポケットいっぱいの涙』(Menace
II Society)の影響が大きかったんじゃないのかね。だから“Streiht Up The Menace”が好き、って人だったら間違いなくイケますよ。他にも“Nuthin'
But High”とか“2 Tha Westside”なんかはただシャウトアウトをしてるだけぽいんだけど、インスト曲としてクオリティがメチャ高いと思うんだよね。この辺はDJ
SLIPのスキルなのかなー。あ、あとシリーズモノって言えば“Can I Kill It?”(コバオ曰く「殺していい?」)の続編“Can I Still Kill
It?”ってのもアリ。
戻る
© G-HOUSE RECORDZ