O.S.T. - Above The Rim('94/DeathRow) - 宗達
懐かしー、と思った人も多いでしょ?もうこのアルバムが出てから10年もの時が経ってるわけで・・・う〜ん、思わずバック・イン・ザ・デイ。確かSNOOPの『Doggystyle』に続くDEATH ROWからのリリース!ってことでエライ各方面で注目されてたんだよねー。また先行でカットされた曲がどれもスンバラしくて、SWV“Anything”なんかは“Freedom”を使ったサイコーなパーティ・チューンだったなー。当時はクラブでもヘビロテだったし、WU-TANG CLANが参加したコレのREMIXも強力だった。「ウォウオゥオ〜オ〜」って感じでラップが入って、途中で“C.R.E.A.M.”のブレイクもサラッと導入しちゃったりして、いやートリハダモンでしたよ。あともうひとつの先行カットはNATE DOGG & WARREN G“Regulate”ね。こっちはMICHAEL McDONALD“I Keep Forgettin”なんてヤバイサンプルを使っちゃっててさー。WARRENはDREの義弟だからってんで勝手にスゲェイカツイヤツを想像してたら、意外と渋くメロウなノリの曲だったんでビックリでしたヨ。AORとか普通に聴いてたんだ〜、って妙に感心しちった。またNATEのヴォーカルも最高なんだよね。これもオリジナルのヴォーカル・パートを大胆に使ったREMIXがあって、ソッチもヤバかったなー。LADY OF RAGE“Afro Puffs”も忘れちゃいけないかな。この曲もまたスンゲェ人気で、確かDREとSNOOPの来日公演(@六本木ジャングルベース)にも同行して、バッチリパフォームしてたよね。お客もみんなちゃんと「ヘ〜イ!」ってレスポンスしててマジ熱かった。ちなみにワタシ、2回見に行きました。他のアルバム曲も良いのがタップリ。DOGG POUND GANGSTAって名義でメンツも適当だったけど“BigPimpin”、“Dogg Pound 4 Life”の2曲は全然対照的なスタイルなんだけどサイコーにカッチョ良くて、次に出るはずだったDOGG POUND(GANGSTA)のアルバムが超楽しみになったんだよな〜。SUGEとのBLOODS繋がりなのか、2ND II NONEも参加してて、モロQUIKスタイルの軽薄なパーティ・チューンで最高、だったけど、イマイチ彼らって陽が当たらないよね。何かメンバーが一人ムショに入っててしばらく活動できないって話らしい。2PAC出演の映画ってことでTHUG LIFEとともにPACも参加してるけど、個人的にコレはまぁまぁって感じかな。それよりもカセットにのみ収録された(あとは“Regulate”のシングルとか)2PACソロの“Pain”がマジヤバイ。ここでのPACの鬼気迫るラップはハンパないし、彼のベスト・ワークのひとつだと思うんだけど、なんでCD化されないんだろ。聴く時は必ずCDSを引っ張り出してます。CPOの曲も結構好きだったんだけど、コイツらはもともとMC RENのサポートでデビューしたんだっけ?ラップのシブさ加減もRENっぽくてREN好きの私にゃヒットでした。あとは歌モノもエディ・ケンを使ったSWEET SABLE、アイズレーズを使ったPARADISE、爽やか〜なAL B.SURE !、今じゃどこへ行ったのか解らんけどドファンキーなRHYTHM AND KNOWLEDGEとか、どれもこれもかなり高水準なんだよね。このアルバムって『Juice』以降にドッと波が押し寄せたブラック・ムービー・サントラのブームの、正に過度期にリリースされた絶頂のアルバムなんじゃないかな〜。今でも普通に聴いちゃうからね〜。
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