Bullet
カスタムローライディング誌での桐島レン氏の特集などで話題をよんでいるNorthCoast出身のラッパー兼プロデューサーBullet。彼の作るメロディアスでロマンチックなトラックは女性層からの支持も多い。彼の音楽に対する考え方、近況などを熱く語ってくれた。
■あなたのことをよく知らない人のために自己紹介してくれる?

B:「俺はBullet a.k.a. Jason Andersonだ。シアトルから5分ぐらい東にいったところにある素晴らしいWest Coast Rapとはかけ離れたワシントン州Bellevue出身のラップアーティストだ。ラップは1997年から初めて、1stアルバムは1998年にリリースしたぜ。」

■小さいころはどんな音楽を聴いて育ったの?

B:「音楽はたくさん聴いたな。でも、ラップに興味を持ったのはNWAやGeto Boys、Above The Law、Michelle、D.O.C.、 CMWとかだな。彼らからはVibeを感じたんだよ。初期のWest CoastクラシックのほとんどはDr.DreがRuthlessでプロデュースしてたからね。」

■影響を受けたラッパーはいる?

B:「アーティストとして影響を受けたラッパーはたくさんいるよ。みんなが聞いているけど2PACがそのメインになるだろうな。でも、SirMixALot、 KidSensation,、CriminalNation、 E-Dawg、 Funk Daddyのような世界的にあまり有名じゃないアーティストにも影響を受けたよ。モチロン彼らは俺の出身地シアトルのラップミュージックの基礎を作った人たちだけとね。彼らはパイオニアで俺のような人間に夢をつかむことを可能にさせてくれたんだ。カリフォルニア、ニューヨーク、そしてテキサスはビッグなラップッシーンが出来上がっているけどワシントンはまだ発展途上なんだ。でも俺は誇りに思ってるよ。」


■FrostやJay-Tee、Assassinなどとコラボレートしてるけど、チカーノ・ラッパーたちの関係はどういう感じ?また、Mac DreやSuga Tのようなブラック・ラッパーとも共演してるけど、どういったきっかけで彼らと関係を持つようになったの?

B:「ラップゲームを始めたとき、俺は自分が聞いて育ってきたアーティストと共演したかったんだ。俺にとって重要なことだったからね。Jay Tee, Suga T(E-40 & The Click)達をきいて育ったんだ。それが理由さ。ラップゲームでのコラボレーションは自分が誰かを知ってもらう最良の方法であって重要なことなんだ。もしそうでなく伝説のアーティストになりたければゲストをほとんど呼ばず上質のソロアルバムを作りはじめなくちゃならない。今、俺は自分自身の音楽に真剣に取り組んでるんだ。俺は俺の出身地で、海外でビックセールを記録した唯一のアーティストだ。ワシントン州とアメリカノースウエストを世界へと浸透させようとしているんだ。俺はカリフォルニア出身じゃない。もちろんカリフォルニア出身の連中をリスペクトしているよ。でも、俺はみんなに俺がどこから来て、ここでリアルでビッグなことをしてるって知って欲しいんだ。同時に、日本やヨーロッパに、ワシントン出身の他のアーティストを紹介したいとも思ってる。俺達はカリフォルニアに近くてWestCoastから離れているけど俺達は俺達の音、WestCoastとは少し違う音があるんだ。俺をサポートしてくれているように、みんなに彼らをサポートして欲しいよ。」

■あなたはBill YunsやTexas T、J-Trey、 Juice、 Kay Kay、 Khevlarのような優秀な新人をどのように見つけてるの?彼らがあなたを慕って来るの?それとも自分で探しているの?

B:「彼らの何人かはアメリカ北西太平洋沿岸出身なんだ。Bill YunsとJuiceはシアトル出身。Texas TはアイダホのBoise、J-Treyはミッドウエスト(アイオア州Des Moines)なんだけど、たくさんのカミングスーンがあるぜ。On One(ワシントン州Spokane)のニューアルバム、Sick Lake Clique(ユタ州Salt Lake City)、Kay Kay(オレゴン州Portland)、Khelarは俺と同じくシアトル出身だよ。Down SouthとEastCoastは知ってるだろ?俺達は全員NorthWest出身だ。もし、聞いたことのない最高のラップを探してるんなら、俺がリリースしたNorth Coast Rainコンピレーションをチェックしなよ。このアルバムはNorthwest出身のドープなアーティストだらけだぜ。だからこのアルバムは俺のベストセラーになってるんだよ。こいつはマジでホットだぜ!だから俺達はホットなレコードを作ってられるんだ。」

■Bill YunsやJ-Treyのようなあなたのメロウでロマンティックなトラックには非常に感動します。それらの曲は他のGangstaRapとは一線を画していると思うんだけどあなたはPoliceやPhill CollinsのようなUK Rockからも影響を受けているの?

B:「音楽を作るときには特にGangstaなものを作ろうとしているわけじゃないんだ。ほとんどの女性は銃やドラッグのことなんて聞きたくないだろ?彼女達は彼女達に関係しているようなことを聞きたいんだよ。俺が女性を愛しているのは、音がおのずと語っているだろ?
  影響を受けたといえばたしかにDef LeppardやScorpionsなどのハードロック、 Phil Collins, Tears For Fearsなんかを聞いて育ったよ。彼らはUK出身だったよな?Big Ice & Oral BeeはOsloとNorwayの俺の海外のメインプロデューサーだよ。他に好きで個人的に影響を受けたのはSadeだな。彼女の音楽への言葉とフィーリングは今まで感じたことがないね。彼女が多分一番のアーティストだよ、俺の中ではね。」

■音の製作環境を教えてくれる?

B:「もちろんPro Toolsを使ってるよ。MPCとTritonも使用機器の大部分を占めるね。確かな人材が確かな機材を使うことがいい音楽を作るキーとなるね。」

■最近、全てのHip-Hopが同じように聞こえてしまうけど、あなたの曲は素晴らしいですね。それはあなたの曲からロック・バラードのようなものを感じるからかもしれないんだけれど、そういったホワイト・ロックもよく聞くの??

B:「指摘されたようにその辺もよく聞くよ。ラップだけじゃなくて全ての音楽が好きだよ。いい音楽は年代やファッションや性別、人種によって決まるべきじゃない。ラップは音楽の一つだし、音楽は全ての人間のためにある。何人かの日本人は、俺に『日本のHip-hopはアメリカのじゃないから好きじゃない』と言ってきたよ。でもそれは間違ってるんじゃないの?Hip-Hopは地球上ほとんどの国に広がっているカルチャーだ。俺はイギリスのアーティストと共演したこともある。Hip-Hopマガジンだけでなく、ヨーロッパやオーストラリア、サウスアフリカのWebsiteからもインタビューを受けた事だってあるんだ。俺が音楽を届けた全ての国がそれぞれの彼らなりのラップ・シーンを持っている。俺はそれをリスペクトするし、素晴らしいと思う。1,2曲日本のラッパーと共演できたらいいと思う。もし、俺の音が気に入ってくれてコラボレートしたいと思うアーティストがいたら個人的にbulletmuzik@netzero.comにe-mailを送ってくれ。それから期間とレコーディングについて話し合おう。」

■最近のHip-Hopシーンについてはどう思う?

B:「いい状況だと思うよ。それに世界中で成長し続けている。でも、もう少し新しいスタイルやアイディアがほしいな、ラップ・ミュージックをリフレッシュするために。時々、ラップのアルバムは同じ音になってきたように感じるんだ。だから俺は新しいスタイルとアイディアが重要だと思う。」

■J-Treyのアルバムは素晴らしい内容です。あなたのデビューアルバムからNorth Coast Rainまで、ArjayやDnate Thomas等たくさんの魅力的なシンガーが参加しているけど、R&Bは好きなの?シンガーとしては誰が好き?

A:「その通り、俺はR&Bの大ファンだぜ。最近じゃCarl Thomasと Usherが一番のお気に入りになるかな。彼らは非常に有能でトップにい続ける要素を全て持ってるよ。他にはFaith Evansも好きだしMary J Blige、Keith Seat、 Case、 Eric Bennett、 Franke Jも好きだよ。たくさんの素晴らしいシンガーと共演してきたし、俺の音楽に取り込んできた。JazzとArjayは俺がアルバムを作り始めたときからずーっと一緒にやり続けてるんだ。最近何人かの新しいシンガーのプロモーションを始めたところだよ。俺のアルバムの”When The Rain Falls”のTiffany WilsonやDante Thomasのようにね。Dante Thomasは新人シンガーじゃなくて、2001年にElektraRecordsから”Miss California”というヨーロッパのビルボードチャートで1位になったシングルをリリースしたんだ。彼は5カ国でゴールドディスクに輝いたんだ。ドイツでは、ミュージックアワードのニューアーティスト オブ ザイヤーにノミネートされたんだよ。Dante Thomasのアルバムは素晴らしいぜ。アメリカの大手通販サイトでオーダー出来るから聞いてみなよ!」


■アーティストとしては誰がお気に入り?また、誰と共演したいと思ってる?

B:「今は、NB RidazやDo Or Die、 Johnny P、 Kumbia Kingsだな。Kanye WestかTwistaもかな・・・。彼らはいい音楽を作ってるし彼らのキャリアもすごいからね。」

■"When The Rain Falls"と"North Coast Rain"を去年リリースしたけど雨に関係のあるタイトルだよね?ジャケットも含めて素晴らしかったんだけど「雨」には何かのコンセプトがあるの?

B:「日本の新しい友達のYoshi(Westup)から最近学んだんだけど、ピラミッドやファラオのエジプトの歴史に非常に興味を持ってるんだ。英語では時々、一つの言葉が二つの意味を持つことがあるんだけど、今、俺が住んでるところでは雨は降り止まない天候なんだよ。シアトルは水の土地なんだ。水に囲まれていていつも雨が降っている。「雨」は俺達のトレードマークなんだ。雨以外にも「RAIN」は「支配」を意味していて、王とか女王とかファラオの彼らの王国の時代を表現しているんだ。だからNorth Coast Rain(Reign)は俺の出身地の気候のシンボルと言う意味と、世界に向けて俺達の支配が始まったというメッセージなんだ。”The Rain Falls”と”North Coast Rain”日本だけでなくアメリカでも俺の最高のアルバムだよ。」


■次のアルバム"Dedication & Desire"はどんな状況?

B:「かなりうまくいってるよ。俺の今までの最高のアルバムだな。きちんと完成させてリリースするのを待ってるところだよ。他にもたくさんのアルバムをプロモートしているよ。例えば”North Coast Rain(2005)”は3月8日にリリースされるし。ヨーロッパやアジアのたくさんの人達が、俺のアルバムをアメリカのwww.cdbaby.comやwww.rapbay.comからオーダーしてくれているよ。でも今年がはじめての年なんだよ、俺のアルバムが日本のオンラインWebサイトや他の国で買えるのが。だから俺はまだ“Dedication & Desire”をリリースしないんだ。長い間アメリカでは売られていたけど、海外じゃまるで売られていなかった。だから俺はこれまでのアルバムを海外向けにプロモートしなくちゃならない。ニューアルバムがリリースされるのはその後だな。俺は9枚のアルバムと2枚のレコードをBullet名義で再リリースし、その後はBill YunsやJ-Trey等の8枚のアルバムをBullet Presentsとしてリリースするんだ。まずは、何枚かのWestCoastのアンダーグランドクラシックを日本の人たちにはチェックして欲しいな。その後に5カ国でリリースされる初のインターナショナルアルバム“Dedication & Desire”をリリースするよ。また、コレクターエディションのレコードも2曲の未発表曲を含めて日本向けにリリースするぜ。」

■この前あなたの友達のMichael Knight aka A-Geeが日本にプロモーションのために来日したけど、あなた自身は日本にくる予定はないの?

B:「現在、俺の音楽は特に日本とドイツで売れ始めたところなんだよ。だからそういう国でより一生懸命ニューアルバムをリリースすることと、リリース済みのアルバムを売ることのバランスをしっかりととらなくちゃならないんだ。俺のレーベルEastside Muzik Incは2004年にアメリカ以外の市場に向けてプロモートとディストリビュートをしなかったんだよ。だから俺達はそれをフィックスするためにがんばってるんだ。あっという間にイロイロなことが起きたな。ある日、俺達は日本からオーダーを受け初めた。その事を親友のMikel Knight aka A-Geeに話したんだよ。彼は日本のHip-Hopマーケットについて説明してくれて手助けしてくれたんだ。そのおかげで俺達はいいビジネスができたんだ。日本でのショウに関しては、かなりエキサイトしてるよ。9月ぐらいに日本に行こうと思っている。俺の音楽のおかげで、たくさんの友達が日本にできたよ。だからみんなに会えたらいいと思ってるよ。Mikel Knightと一緒に日本ツアーができたら最高だな!楽しくってスゲェショウになるぜ!Mikel Knightと俺はクールだし、一緒にうまくやるぜ!彼の新作を手に入れろよ!マジでホットだぜ。」


■日本についてはどう思う?

B:「すぐに好きになるさ。ローライダー、Bullet Muzik、カワイコちゃん。それ以上のものはないね!Bullet Tシャツを着て「I’m A “Sexy Thing”!」って言ってる日本のみんなに会いたいぜ。特にカワイコちゃんにね。それと日本を観光するチャンスも欲しいな。日本の習慣や文化を学びたい。伝統はどの国においてもとても重要なことだしね。」

■寿司は好き?

B:「実は食べたことがないんだよ。だけどそれがスゲェってことは知ってるぜ。日本に来たときには食べてみないとな。それから感想を教えるよ。」

■2005年の3月8日に何か意味があるの?

B:「長い間プリントされている俺のアルバムがたくさんあるんだ。俺達は日本のみんなが買うことのできなかった、最初の4枚のアルバムをリプレスすることを決めたんだ。それはもうアメリカでは売られていた物なんだけどな。3月8日は新編集のNorth Coast Rain(2005)の発売日であり、俺の昔のアルバム、”Can I Go? (1998)”、“We Gets Perved (2000)”、 Bullet & Shaolin名義の “Smalltown Livin’ Big City Game (2001)、そして”North Coast Rain (2003)”の世界的な発売日だったんだよ。新編集のNorth Coast Rain(2005)はみんなが好きなNorth Coast Rain(2003)よりもいい出来になってるぜ。もし日本で見つからなければwww.cdbaby.com/cd/bullet7で買うことができるぜ。俺の誕生日は3月11日なんだ。だから祝福の意味も込めてな!俺の誕生日は最高だぜ!飲みきれないぐらいのE&J VSOPと綺麗なねぇちゃんに会えるぜ。まるでパラダイスだな!」

■日本ではあなたのCDはどこで買えるの?

B:「もし、近くの店で見つからなければ岐阜のWESTUPやwww.cdbaby.com/group/bulletmuzikで買うことができるよ。他にもwww.blac-box.comやwww.rapbay.comでも買えるぜ。でもcdbabyが俺の全てのアルバムを売ってる唯一のサイトだな。いい会社だし信用できるぜ。直接俺にもメールで注文できるよ。bulletmuzik@netzero.comにメールをくれよ。でもレコードかサインつきCDを欲しい場合以外は、オンラインかレコードショップで買ってもらったほうがいいな。もし、店を持っててまとまった数量を買いたいなら、数量をメールで教えてくれよ。俺達は日本語にオーダーを訳せるから英語を知らなくても大丈夫だぜ。」

■近い将来の予定は?

B:「たくさんあるぜ。でも、日本は俺にとって重要な場所だからな。正直日本にはたくさんのファンがいるし、俺の新しいCDを手に入れて欲しいし、日本に行ってショウもしたいな。俺をサポートしてくれるたくさんの日本のファンが、俺音楽をポピュラーにする手助けをしてくれてるよ。みんなに会いたいぜ!他にも俺の音楽を売ってる国はあるけど、日本に一番行きたいと思ってるよ。」

■日本のファンにメッセージを。

B:「みんなにありがとうと伝えたいよ。ありがとうと伝えていない俺のCDを買ってくれた人たちにも伝えたいよ。もし、誰かの名前を忘れていたとしても勘弁してくれよ。なぜなら俺をサポートしてくれている人たち、アルバムを買ってくれた人たちみんなに感謝してるからさ!日本に俺の音楽を届けさせてくれた人たちにもな! Ren Kirishima (Custom Lowriding Magazine), Yoshi (Westup 岐阜), G-House 03, Youhei Konno, Keisuke Shimizu, Kohei Kamata, www.blac-box.com, www.cdbaby.com, www.rapbay.com, Tomoko Kawabe (Capri Products Co.), Yoshihiro Ono, Syuji Kawahashi, Hideki Takahashi, Tomoyoshi Yamamoto, Kohei Kondo, Hidenori Hayashi, Yuhei Kawaguchi, Yasuto Aoki, Daisuke Ogawa, Keisuke Shindou, Akito Kobayashi, Masayuki Miyazawa, Yoshinori Fugii, Hiroko Yamashita, Yasuto Aoki, Yuuji Mutou, Yoshihiro Ono, Takashi Kikuchi, Hiroaki Ehara, Daisuke Enomoto, Yuuko Okano, Taiji Yoshizawa, Yoshiyuki Minagawa, Kazuaki Kadokura, Teruo Takahashi, Takashi Kikuchi, Youhei Minamide, Kayo Taki, Daisuke Kazama, Hidenori Hayashi, Jun Tadano, Toshiyuki Negishi, Teruhiko Yumura, Soukichi Ohtsuka, Kayo Taki, Hiroshi Nakajima, Yoshihisa Harata, Yoshiyuki Nakagami, Akihiro Yoshida, Yuuko Okano, Hiroyuki Shirakawa, Takeshita Kouhei, Shinji Matsutani, Noritana Masuyama, Kazuki Ueda, Kenji Ogawa, Shouma Fujiwara, Teruhiro Kubo, Hikari Ohtaka, Tatsunori Ohmae, Takashi Otsuka, Mio Matsumoto, Michiaki Takahashi, Takesshi Hiramatsu, Soukichi Ohtsukaそして他の俺の音楽を聴いてくれてる全ての日本の人に。Cheers and stay Perved in 2005.」


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